帰宅後すぐに「宿題は?」はかわいそう
子どもがいるとつい言ってしまう言葉に「早く!」がありますよね。
子どもが遊びに夢中になって、やるべき宿題や学校の準備をやらない姿を見ると、「早く済ませてから遊べばいい」という大人の効率化論理で言ってしまいます。
それが先日読んだ本の内容でちょっと意識が変わりました。
「学校で勉強、塾や習い事で勉強、そして帰って来てからすぐに「宿題は?」では子どもがちょっとかわいそう」
という内容でした。
確かに、子どもは学校に行ってちゃんと勉強しているのですよね。
私自身も外出先から帰ったらちょっとひと休みしたいもの。
それを、すぐに「ご飯は?」と言われたら、イラっとくるかも・・・
家は1日学校や幼稚園で過ごした後、やっとくつろげる場所。
休む間もなく「宿題」を持ち出されたらかわいそうかな?と思い、帰宅後しばらくはリラックスさせてあげたいなと思うようになりました。
早くやった後にあるものは?
大体、なぜ「早く」しなければならないのか?
自分で言っておきながら、ちょっと疑問に感じてきました。
まだ幼い子どもたちに「集中力」を求めても、子どもは本能のまま、欲求のまま行動する生き物。
小学校低学年ではまだ脳が完全には発達していないという話も聞いたことがあります。
早く宿題済ませて
早くお風呂入って
早くご飯食べて
早く学校の準備して
最終的には「早く寝なさい」
え?結局早く寝るためにいつもいつも「早く」って言っているのか?
なんかおかしいぞ、と思い始めました。
意識して言い換える
この曖昧な「早く」という言葉。
子どもの立場で想像してみれば、「早く」とは何のために、いつまでにどうすれば良いのか分からないかも・・・
「お風呂に入る前に宿題を終わらせて、ご飯の後一緒に遊ぼう」
「8時までに学校の準備を終わらせて、ビデオを見よう」
という風に、具体的に何のために、いつまでに、何をするのかを言わなければ伝わらないなと反省しました。
「早く」を使わずに、意識して具体的に言い換える。
仕事でも同じかなと思います。
明確な目的があって、いつまでに何を終わらせるという期限を決めなければ、完結しません。
子育てにも、仕事にも「早く」より「何のために」「いつまでに」は大事ですね。
【 編集後記 】
とはいえ、度が過ぎると「早くしなさい!」と言ってしまうので、まだまだ子育ては修行です(苦笑)