子どもから感じる「自由っていいな」

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 「早く効率的に」より「好きに自由に」 

子どもの冬休みの宿題に硬筆書写展の練習がありました。

見本を見て鉛筆で「書写」を3枚書く、というものです。

この宿題だけが冬休み最後まで残っていました。

親の私から見れば、集中したらサッサと終わる宿題。

「早く終わらせてスッキリしたらいいのに・・・」と思うのですが

子どもはなぜか「マンガ漢字じてん」を見て、一文字一文字の漢字を確認しながら、書いては確認し、書いては確認しを繰り返しながら書き進めます。

その根気と集中力に半ば感心しながら、なぜそんな手間暇かけているのか子どもに聞くと

「習っていない漢字があったから調べている。

もっとキレイに書くために他の漢字も見てる。」

という答え。

私だったら最後の宿題を「早く終わらせよう」と考え、書いてある字をただ写せば良いと考えるのですが、どうやら子どもの思考は違うよう。

そこには「早く終わらせよう」という思いは全くなく、「自分の好きに自由に」楽しんでいるように感じました。

まったく時間に縛られていないように見える子どもの姿は、勉強とは本来、自分が知りたいと思ったことを時を忘れて調べて学ぶことであり、それが勉強を楽しむ、ということなのかなと気づかせてくれました。

子どもを見習ってみる 

そんな子どもの姿を見習って、正月休みの間は仕事中には出来ない勉強をしてみようと思いつきました。

ちょうど11月に中学校で租税教室をした際のアンケートに「税に関する質問」を書いてもらっていたのでその回答を調べてみることにしました。

中学生の質問は

・脱税したらどうなる?

・「税金」という言葉は誰が作った?

・1人暮らし(20代)ではどのくらい税を払わないといけない?

・宝くじで税金はかかる?

などなど。

租税教室で突然質問されたらなかなか答えられないものも多く、大人とは違う子どもの視点の面白さを感じました。

ちなみに中学生向けに答えるとすれば

・脱税したらどうなる?

⇒追加の税金(本税・加算税・延滞税)の支払の他、悪質な脱税の場合は1000万円以下の罰金、10年以下の懲役刑、もしくはその両方が科されることもあります。

・「税金」という言葉は誰が作った?

⇒日本では税のような仕組みは3世紀のはじめの邪馬台国で始まったという説がありますが、まだ「税」という言葉は使われていませんでした。

一説では、その後、中国から「税」という言葉が伝わったとされています。

・1人暮らし(20代)ではどのくらい税を払わないといけない?

⇒月給20万(年240万)で1人暮らしの設定。

所得税38,900円、住民税85,400円、消費税年約80,000円(家賃を除き月8万程度の消費)

→年204,300円(月約17,000円)の税金の支払

(税金以外に社会保険料(14.22%)年34万1千円の支払もあるので、

税金+社会保険料で年545,300円(月約45,000円))

それ以外に車を所有していたら自動車税、お酒を飲んだら酒税、たばこを買えばたばこ税、ガソリン代を支払えば揮発油税等があるので実際はこれ以上かかる計算になります。

・宝くじで税金はかかる?

⇒宝くじには所得税(住民税も)はかかりません。

(当せん金付証票法という法律に税金がかからないことが定められています。)

 けれど、当たった当せん金を家族に贈与したら贈与税がかかります。

 なお、宝くじは地方自治体が発売元となり、発売等の仕事を銀行に任せています。

 収益金は、公共事業や公共サービスに約4割が使われています。

 【 宝くじの収益金の活用内訳 】

  当せん金        46.8%

  公共事業等に使われる分 39.6%

  印刷経費、売りさばき手数料など 12.3%

  社会貢献広報費     1.3%

 開業して変わった 

勤務時代には質問されることもなく、考えることもなかった税金についての質問。

おそらく勤務時代であればちょっと気になることがあっても

「もっと調べたいけど今は時間がないから、時間が出来たら調べよう」

と後回しにして、きっと一生調べることはなかったでしょう。

そう考えると、開業した今は少しだけ子どもの自由な勉強法に近いことをしているのかもしれません。

さらに、税理士受験勉強時代を考えると、試験のための勉強ではなく、子ども達の質問やお客様の生の問題に対応するための生きた勉強が出来るのは幸せなもの。

税理士開業を考えていらっしゃる方は、租税教室講師の仕事を体験することをお勧めします。

勤務であればきっと一生味わえない経験や勉強、そして気づきがあると思います。

【 編集後記 】

昨日は来週行われる小学校での租税教室の最終打合せ。

中学生とは違うであろう小学生の反応が楽しみです。

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