戦略的に注目を与えない

Pocket

 戦略的に注目を与えないとは? 

なかなか言うことを聞いてくれない子どもへの対処法として、いま使っているのが、

「戦略的に注目を与えない」というスキルです。

子どもは例えそれが「叱られる」などのネガティブな場合でも、注目されるのが大好き。

わざと汚い言葉を使って叱られても、却って面白がって繰り返したりしますよね?

子どもの不適切な行動、たとえば

・話に割って入る

・ふてくされる

・大声でわめく

・駄々をこねる

・わざと汚い言葉を使う

など、特にこちらの注意を引こうとする行動には、「戦略的に注目を与えない」というスキルを使うことができます。

「戦略的に注目を与えない」スキルは、子どもの不適切な行動に対して、

その行動が見えない

あるいは

聞こえないふりをする、という方法です。

その時に大切なポイント

1.あくまで中立的に

 眉をひそめたり、怖い顔をするなどの「否定的な注目」も与えません。

2.一度始めたら、その行動が変化するまで続ける

 子どもの行動が一時的に悪化することもありますが、一貫して続けます。

3.最も大切なことは、子どもが適切な行動をとったら、それに対して注目し、すぐに具体的に褒めることです。

よい行動と不適切な行動に対する大人の反応の違いに、子どもも気づくことになり、子どもにとっても学習のチャンスです!

ただし、「戦略的に注目を与えない」スキルは、

・危険な行動

・暴力的な行動

・自分や他人に対する危険な行動

には使えません。

ご注意を。

 幼児の場合 

幼児の場合、毎日の着替え、食事、歯みがきという日常生活の中で「イヤイヤ」があったり、親の思うように進まない事ばかりですよね?

今朝も幼稚園児の娘は、仕上げ磨きの後、「うがいをしない!」と言い始めました。

そういう時に、「5秒間ルール」というスキルも使います。

「5秒間ルール」は壊れてしまったレコードのように指示を3回まで繰り返す方法です。

その時のポイントは

・まったく同じ言葉を使います

・同じように落ち着いた調子の声で

・顔の表情は抑えます

・指示と指示の間は「5秒間」待ちます

・2回目でも3回目でも、子どもが指示に従ったら、心から具体的に褒めます

もし、3回言っても子どもが従わない場合は、視線を逸らしたり、可能であれば、注目を与えずに続けます。(否定的にならないように気をつけて・・・)

以前の自分であれば

「うがいをしないと、虫ばい菌がお口の中から出て行かないよ!」

など、なんとか子どもを説得しようと必死になり、手詰まり状態。

従わない子どもに腹を立て、強い口調になってしまうことで自分自身も不快な気分になる、という悪循環でした。

そこで、「5秒間ルール」

「歯みがきの後はうがいをします」

という言葉を、5秒間隔で3回繰り返しました。

5秒って結構長いので、自分自身が冷静な気持ちになれる気がします。

そして、淡々と丁寧な言葉を繰り返し使うことで、子どもがあせる気持ちになるようです。

結果はというと・・・

3回言っても動きませんでした。

なので、子どもから視線をそらしてソファに座り、無言に徹する。

「戦略的に注目を与えない」スキルを使います。

今朝はすぐに指示に従う、という即効性はありませんでしたが、最終的には自分で洗面所に行き、うがいをしたので、子どもの気持ちが切り替われば、自分からやるのかな?と・・・

そう、子どもの気持ち次第で、時間を置けば案外あっさり聞くこともあるんですよね(笑)

忙しい朝、お勤めに行かれるお母さんには「待つ」時間は難しいこともあると思いますが、

余裕があるときにでもお試し頂きたい

「戦略的に注目を与えない」スキルと「5秒間ルール」のスキル。

そうは言っても、なかなか言うことを聞いてくれず、キレてしまう日もあります。

それでも、親と子どもの関係を良くするために、お母さん達、頑張りましょう!

 小学生の場合 

小学生の娘の場合、歯磨きや入浴などに手こずることはなく、本当に楽になったなと感じます。

けれど、うちの子、食べるのが遅いんです。

食事のときの様子を見ていると、食事時間中にボーっとしているタイムラグが多い。

なぜに忙しい朝に呆けることができるのだ?とせっかちな私は思うわけです。

私の心の声「そんなボーっとしてる時間ないでしょ?さっさとみそ汁食べなよ。」

     「あと2分で食べないと、学校行く時間になっちゃうよ。」

小学校入学当時には、心の声は反射的に口から飛び出していました。

けれど、小学生の娘の場合は、幼児の場合とは別の意味で「戦略的に注目を与えない」スキルを使っています。

食事中ボーっとしている子どもに「戦略的に注目を与えない」で、敢えて何も言わないでおきます。

なぜかというと、小学生にもなれば「自己責任」。

食べるのが遅くて遅刻したら、自分で考えて対処すればいい、と思うから。

そして、娘自身も私と同じように色々考えていると思うので、子どもの気持ちを尊重しようと思うからです。

何も出来ない子どもだと思っていた頃は、ついつい親が先回りして注意してしまっていましたが、いまは出来るだけ口を出さずに、「失敗から学べ」というスタンスです。

そう考えると、私も「親8年生」となり、以前よりは「口を出さない」ことが出来るようになったのかな?と。

とはいえ、何も口を出さないでいると、「あ、そっか忘れてた!」なんぞと言ってまだまだ頼りないと感じることもしばしば・・・。臨機応変に!です。

先回りして口を出すことの方が楽なんですが、それは、親自身の安心のためかな?と。

「戦略的に注目を与えない」ように意識して親が口出しすることを減らし、自分で出来ているときこそ、敢えて口に出して「○○できたね」など具体的に褒めると、子どもは嬉しそうな顔をします。

「戦略的に(良くない行動には)注目を与えない」で、

「良い行動は具体的に褒める」のは、良い方法だと思います。

けれど、子育てスキルは、子どもの機嫌、親の状態や体調などにより、うまくいく日もあればいかない日もあります。

このスキルを身につけたから、もうイライラすることはない!などという魔法の方法はないのでしょうね。

それでも、「いま」目の前にいる子どもと過ごす時間は、ずっと続くわけではありません。

少しずつでも読んで頂いた方の親子の関係が良くなればいいと願います。

【 編集後記 】

部屋の隅のほこりをみつけて「見なかったことにしよう・・・」など、無意識に「戦略的に注目を与えない」スキルで自分のストレスを減らす(笑)

無意識にみんな使っているかもしれませんね、「戦略的に注目を与えない」スキル。

Pocket

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。